Life is walking インタビュー 山口洋介

07/17/2015
Posted by wpmaster

・まずは、自己紹介をお願いします。なぜそのようなことをやろうと思ったのですか?

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株式会社ファーサス、代表取締役の山口洋介です。弊社は2012年9月に創業、筑波大学から大学発ベンチャーの認定を頂いています。創業時は患者満足度調査のコンサルティングを事業としていましたが、現在ではその研究成果を基に薬局向けITソリューションを開発しています。最近では「空飛ぶ処方せん」という処方せん送受信サービスをリリースしました。「空飛ぶ処方せん」を使って処方せんを薬局に送っておけば、患者さんは薬局での待ち時間を減らすことができ、薬局は患者さんを待たせることなく余裕をもってお薬を準備することができます。薬局での待ち時間対策に有効なソリューションとして活用してもらっています。

そもそも起業のキッカケは、筑波大学の公開講座「サービスカイゼン研修コース」を受講したことです。起業というのがぼくの目標だったのですが、いろいろあって大学を卒業した後は製薬メーカーに就職しました。都合7年間勤務したのですが、やはり夢は諦めきれずに何のアイデアもないまま会社を辞めました。ところが面白いことに辞めてから2ヶ月ほど経ったある日、筑波大学の先生との交流の中で「サービスサイエンス」という言葉を知ることになりました。なんだこれは?ということで、先生に教えを請いに行ったところ「サービスサイエンス」を軸にした公開講座を開くとのこと。それが「サービスカイゼン研修コース」だったのです。

サービスカイゼン研修コースを受講してわかったのは、形のないサービスが学問として研究されていること、サービスを管理するにあたって品質測定の手法が開発されていること、ということでした。

サービスという形のないものが昔から研究対象だったということに衝撃を受け、一方でこのことを知る薬剤師は日本に誰もいないだろうということで、薬局でのサービス品質の測定、すなわち患者満足度調査のコンサルティングを事業として起業することにしました。そして患者満足度調査の分析を進める過程で、薬局における待ち時間が患者さんにとって非常に大きな問題であることを改めて認識することになり「空飛ぶ処方せん」を開発することになったわけです。

 

・最近、嬉しかったことがあれば教えてください。

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「空飛ぶ処方せん」の他にもいくつか新規事業の企画を走らせています。楽ではないですが、ちょっとでも前に進むと小さいながら達成感があって楽しいですね。もちろん立ち上げてから軌道に乗せるまで、軌道に乗ってからは継続することが大事なので気は抜けません。あと、プライベートでは趣味で魚をさばいています。休みの日に料理をつくって、家族が美味しいと言ってくれると嬉しいですね。最近、もう一つ嬉しいことがあったのですが、まだ立ち上げ中なのでナイショです。

 

・小さい頃はどのような子供でしたか?大学時代の過ごし方は?

内気な子供だったと思います。体は大きい方でしたが、引っ込み思案だったので、イジメられるというかイジられることが多かったですね。今でも変わらず仲の良い友人からはよくイジられています。小さい頃から自分で事業を興した父を見ていたので、自分も起業するんだということは自然に思っていました。大学生時代は、かつて通っていた塾の講師のアルバイトに熱中していました。担当は社会で、当時四十万ほどのパソコンを買ってテキストを自作したり、塾に寝泊まりして出題予想をしたりしてました。しばらくしてからは麻雀にハマり、パチンコ、競馬とギャンブル三昧な日々。学校にはほとんど行かず、試験前だけ勉強して何とか留年はしないようにという感じでした。大学院生になってからは塾講師は辞めていましたが、やはり昼間はパチンコ、昼寝で、夜は毎日飲み歩く。そんな感じで研究はさっぱりだったので、担当教官からはクビを2回宣告されました。なんとか許してもらって卒業させてもらったことは今でも感謝しています。そんな大学生でしたが、起業という目標は心の奥底に揺るがずにもっていました。とはいえ、起業のネタなんてまったく思いつかない状態でしたから、周囲に流される形で製薬メーカーに就職した・・・というカンジですね。

 

・今まで大変だったことはありますか?

実は会社を辞めてから起業するまで3年かかっています。起業までの準備期間として会社を辞めたつもりだったのですが、同時に生活費を稼ぐために1日12時間、週6日働いていた時期がありました。その間は当然、起業のために時間を使うことができなかったので、ストレスを感じながら過ごした日々がありました。いま振り返れば、器用にやれば会社を辞めずともスムーズに起業できたでしょう。しかし、会社を辞めることができず、もしかしたら起業を諦めていたかもしれません。なので、大変ではあったけれども、目標のためには必要なことだったのかなと思っています。

 

・今後のさらに展望があれば教えてください。一言宣伝やメッセージ等あればどうぞ。

「空飛ぶ処方せん」の開発には、顧問の筑波大名誉教授の紹介でプロのエンジニアに参加してもらっています。彼らと開発を進めるうちに思い知ったことは、医療の現場にはエンジニアの技術で変革できる可能性領域が大きく残されているということです。それと同時に、現場を知る医療者が積極的にサービス開発に関わっていかないと、エンジニアだけではピントのずれたものができてしまうと感じました。弊社には、薬剤師とエンジニアの専門性を掛けあわせて新しいソリューションを開発できる体制が整っています。「空飛ぶ処方せん」に留まることなく、薬局や薬剤師の生産性が劇的に向上するツールを提供することで、患者さんの医療体験をより良いものにしていきたいと考えています。


 

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