Life is walking インタビュー 良雪雅

07/31/2015
Posted by wpmaster

・まずは、自己紹介をお願いします。なぜそのようなことをやろうと思ったのですか?

良雪雅(りょうせつ まさし)と申します。三重県で、医師・経営者として救急医療の支援活動をしています。

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三重県の松阪市では、地域の医師の高齢化によって、年間の休日半分が「市内で急病になっても医療機関にかかれない」という状況になりました。私達は約25名の有志の医師で「i-oh-J!(イオウジ)」というチームを作り、20万人の地域の365日間の救急診療体制を築いております。

元々は、松阪市の市長より地域医療が危機的な状況にあるので、支援をして欲しいという呼びかけを受け、そのような活動を始めることになりました。平成26年度より開始し、現在2年目となります。

 

・最近、嬉しかったことがあれば教えてください。

地域の住民から「ありがとう」という声を頂けること、中には支援という意味合いで幾らかの寄付を頂けたことです。地域医療は地域住民との協働なしには決してうまく行きませんが、地域にそのような芽があることは、何よりも嬉しいことでした。

また、医療体制の確立とともに、コンビニ受診などを抑えるために急病時の家庭でのケアの講座等を定期的に開催しています。そちらの方も少しずつ評価されはじめ、いくつかのメディアと連携ができ始めているのは嬉しい限りです。

 

・小さい頃はどのような子供でしたか?大学時代の過ごし方は?

人口5万人程度の田舎に育ち、毎日釣りをしたり、野山を駆け巡って遊んでいました。エレクトーンを習っていたので、仲間とバンドを組んでお祭りで演奏したり。「地方」や「地域」を守りたい、という意識は、この頃に培われたような気がします。

学生時代は、授業にはほとんど出ていませんでした(笑)軽音サークルを立ち上げて文化祭で集客したり、アフリカのタンザニアという国の病院で勉強をさせてもらったり、銀行や政治家の事務所でインターンシップを受けたりしていました。大学6年生の時に、ある恩師の教授の元でビジネスの考え方、その無限の可能性を教えてもらい感銘を受け、自分も将来はただの医師ではなく、ビジネスや社会変革の視点を持った人間として、システム面から世の中に影響を与えたいと思うようになりました。

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・今まで大変だったことはありますか?

どんな世界でもそうだと思いますが、何か新しいことをしようとすると必ず良い顔をしない人や、反対をする人がいます。また、「かくあるべき」というレールと異なる変わったキャリアを積もうとすると、どうしても立ち振る舞いが普通とは異なる行動原理に立脚するため、周囲に理解されない部分が表れます。

私自身、運良く身近な理解者には恵まれていますが、やはり幾らかの中傷を受けたり、理解をしてもらえないことは少なくありませんでした。事業の大変さや忙しさもありますが、やはり一番は自分を知らない人からの憶測に基づいた謂れ無き中傷等が、最も辛いと感じています。

 

・今後のさらに展望があれば教えてください。一言宣伝やメッセージ等あればどうぞ。

現在、私達は救急医療を良くするための、幾つかの新規事業を考えています。例えば急病時電話相談を促進するためのアプリ開発や、地域のママ達に子どもの健康情報を届けるための、ローカル情報の充実したウェブサイトの開発等です。独居高齢者が不安から救急要請をすることも多いため、高齢者の地域での見守り体制づくり等も行っています。

医療現場の負担を軽減し、本当に必要な人に救急医療を届けることで、継続的な地域の安全保障が可能になると思っています。東海地方でともに問題に取り組んでくれる方、募集しています!

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・掲載プロフィール

一般社団法人 i-oh-j 代表理事

良雪 雅(りょうせつ まさし)

三重大学卒業後、東京都、山梨県などで一般内科医、総合診療医として勤務。医師不足によって救急体制が崩壊し、休日に一次救急に対応する医師が不在になった三重県松阪市で、山中光茂市長の呼びかけを受け、平成26年4月「一般社団法人i-oh-j(いおうじ)」を設立、代表理事に就任。

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